それぞれの正義。それぞれの道。
「正義」とは何なのか。
自分を正当化し、自分以外の考えや価値観を「悪」とするのが「正義」なのだろうか。
例をひとつ。
アメリカ合衆国誕生の経緯をご存じだろうか。
その昔イギリスから現在のアメリカ大陸へ渡った白人の移民が、
本国イギリスとの独立戦争に勝利したことによって正式に国家となった。
それがアメリカである。
独立戦争以前。
集団移民当初の白人たちは、未だ前人未踏の地においての生活手段を知らなかった。
飲み水をくめる川は?食べられる動物や木の実は?住居を建てる土地は?
また、それに使用する資材は?
「祖国を離れたはいいが、自分たちはこの土地のことを何も知らない・・・。」
困り果てた白人たちを、大陸の先住民族は暖かく迎え入れ、
この土地で生活する術を授けたという。
だが戦争後時は経ち・・・、
白人たちは先住民族を迫害しはじめたそうな。
「インディアン保護区」などが主な例だ。
それに怒った先住民族たちは、白人の乗った馬車を襲ったりしたらしい。
迫害の事実を知らない人間から見れば、先住民族はもはや蛮族同様に映っただろう。
西部劇などでは主に、
「白人は正義」「野蛮な先住民族共は悪」という視点で描かれている。
さあ、果たして「悪」はどっち?
「正義」と「悪」は必ずしも対義語ではない。
正義の反対は「また別の正義」。
この世界に、「本当の正義」など「存在しない」ということを忘れないでほしい。
Remember・・・。